3・2 よりよい生活 (2010/03/03)
日本のサイトやテレビなどの情報を見る限りでは、ブラジルはどんどんよくなっているはずなのに、僕の周辺の人々に話を聞いてみると、ほとんどの人が金が回っていなくて大変だという。 確かに、海外からいろんなモノが怒涛のごとく流入し、随分生活は便利になってきているような感じがするが、その反面車は増えすぎ、ラッシュ、ラッシュだし、いろんな契約は電話での対応となり、文句や複雑な問題の電話をすると待たされる上にタライまわし状態である。人々は自分の背丈以上の便利な生活を望むあまりに、借金だらけで首がまわらなくなっている人が多い。その結果、治安が悪化する。急激な発展はどこかにひずみを作る。 給料や資産で、A,B,C,D,Eに分けるようになっているらしい。A,Bはいわゆるお金持ちクラス、Cは中流、そんな感じである。Cクラスの人はよりよい生活を目指し、車、家などを無理して分割で買う人が多く、中には、自分の給料一杯の借金をしている人もいるらしい。安定した仕事がある人たちだけに、ついつい無理をしてしまうのだろう。こういう人たちが、アレヨアレヨという間に落ちて行き、気がつけば路上生活者、あるいは、犯罪者ということになるのではないだろうか。 僕なぞは、CのビリかDランクであろう。カメラとコンピュータがあれば、何もいらないが、それでも新しい製品が出ると、ついついほしくなる。借金で首が回らなくなった人々の話を友人から聞いていて、身の丈の生活をしなければいけない、とつくづく感じた次第である。
 | ビジネス街のアベニーダ・パウリスタで。この辺で働く人々はほとんどがCクラス以上。セントロの人々に比べると、服装もこぎれいで、白人系の人が多い |
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