3・16 大きくなるブラジル人 (2010/03/17)
朝の散歩をしていると、190センチはあろうかと思われる褐色の肌をした男がじっと地面を見ていた。何を見ているのだろうと、彼の視線を追っていくと、その先には、半分ほど食べたハムサンドイッチが落ちていた。彼は、さらに、14,15秒じっと地面に落ちているサンドイッチを見た後、独り言をいいながら、ゆっくりと歩いて行った。服装はさほど汚い感じはしなかったが、この時間にさえない顔でトボトボあるいているということは路上生活者なのだろう。 昨夜、サンドラ・ブロック主演の「幸せの隠れ場所」(「家族と離れ、路頭に迷っていた黒人少年のマイケルは、ひょんなことから大富豪のトゥヒー一家のもとに招かれ、家族同然の生活をするようになる。やがてマイケルの後見人となった夫人のリー・アンは、彼にアメフトの才能があることを見抜く。」実話)を見ていたので、主人公の大柄な青年が腹をすかしてトボトボ歩いていているシーンを思い出した。映画ではサンドラがこの青年に援助の手を差し伸べるのだが、僕は散歩中で何も持っていなかったこともあり、何もすることができなかった。もっともお金を持っていても、何もいわれなければ、多分そのまま通り過ぎたと思う。困っている人にさっと手を差し伸べることのできる人と、できない人。この辺で人間の差が出てくるのかな、と思いながら散歩を続けた。 それにしても、最近、ブラジル人の身体が大きくなった。最近のニュースによると、13歳の平均身長はアメリカ人とほぼ同じになったそうだ。以前は、僕と同じくらいの身長(165センチ)の人が多く、自分のことをチビだと感じることはなかったが、最近は息子もどんどん大きくなるし、自分の背の低さを感じることが多くなってきた。ちょっとさびしいことである。
 | いつの頃からか雲が好きになった。真っ青な空に、浮雲、僕の好きな風景であり、ブラジルらしい風景でもある |
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