3・25 シャガールに誘われて (2010/03/26)
シャガールという名前は知らなかったが、小学時代の、図画の本やポスターなどで、幻想的な絵はずっと印象に残っていた。作者がシャガールと知ったのは、高知だか、札幌だかでシャガール展が開かれたときに初めて知った。 ときどきいくパウリスタ通りにあるサンパウロ現代美術館でシャガール展があると友人のブログで知って、無性にいきたくなった。入場料15レアル(750円)は結構痛いが、一度無料の日に行って、あまりに人が多すぎてゆっくりみられずうんざりしたことがあった。ピナコテッカ美術館にも何度か無料の日に行ったが、やっぱりあまりにも人が多すぎて、がっかりして帰ってくることがしばしば続いたので、ちょっとお金はもったいないが、美術館にはできるだけお金をだして人が少ないときに行くようになった。でも、無料の日にこれだけ大勢の人が来るということは、やはり皆高く感じているということであるから、せめて10レアル位にしてもらいたいものである。 今日は雨も降っているし、来ている人も少ないだろうと、思っていたが、それでも結構な人がきていたし、学校の授業の一環と思われる子供たちのグループが2つも来ていた。 展示されていたものは、ほんとんど版画で、シャガールの代表的な作品はあまりなかったのでちょっとがっかりしたが、併設されているビデオ会場などでシャガールの人となりを知ることができたのでよかった。今まで幻想的な絵を描く人としか知らなかっただけに、宗教的な版画や絵をこれだけたくさん描いているとは思わなかった。ユダヤ、戦争、宗教、愛、民衆・・・・、作品だけでなく彼の人間的な部分の情報も知り、ほんの少しだけ、シャガールという人間に触れたような気がした。 帰ってサイトで検索していると、僕の故郷にある高知県立美術館はシャガール作品のコレクション美術館として世界的に有名なことが分かった。今度高知に帰る楽しみがひとつできた。帰ったらこの美術館と牧野植物園にはぜひ行ってみようと思っている
 | こんな雨なのにシャガール展には結構多くの人が来ていた。 雨の美術館も雰囲気があっていい。 |
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