3・27 牛丼屋再び (2010/03/28)
あれから牛丼屋の評価をいろんな人から聞いた。「おいしい」「しょっぱい」という2つの意見に分かれた。 「友人が行って、やっぱりしょっぱいって言っていましたね。味が一定してないんでしょう」と知人。この方がいうように味つけがバランバランなのだろう。 急に、息子に牛丼を食べさせてやろうと思い立ち、昼食に牛丼屋に行く。僕自身ももう一度試してみたかった。ただ、もしまたしょっぱかったらきっと文句をいうだろう自分を感じていたので、多少躊躇する気持ちもあった。 店は、かなり広いにもかかわらずなんと待っている客がいた。日系人を中心にブラジル人もまあまあいる。中には、ブラジル人の女性一人客もいる。店の雰囲気があかるく、気易く入れるからであろう。さすがに待ってまで食べる気はしないので、別の店に行こうかと思いながら、聞くだけ聞いてみた。従業員に聞くと、運よくカウンターなら2席あいているという。 息子には中盛りの牛丼、僕はカレーも試したかったのでカレーの小と牛丼の小一皿ずつ。両方とも飲み物、サラダ付きで15レアル(750円)ほど。外食の値段としては異常に安い。だいたいブラジルのレストランは高すぎるのだ。ほとんど価格破壊に近い値段だと思う。今後、これくらいの値段で食べられるファーストフード店が増えていくような気がする。そういう意味において、この店ができたことは意味のあることだと思う。 注文をとりにきた女性に、しつこく「ツユなしにして」と頼む。あんまり僕がしつこくいうものだから、彼女はにやりと笑う。そして出た牛丼は、この前ほどしょっぱいものではなかったが、やはりしょうしょうしょっぱかった。とは言っても食べられないほどでもなく、十分にゆるせる範囲のものであった。そして、カレー。なんとブラジル人が常食するフェジョン(豆)が入っていて驚いた。 付け出しのコウベ(ケール)の葉とニンニクの炒め物といい、現地の材料でコストを抑えようというのがよくわかる。カレーも付け出しもそこそこの味であった。日本から麺、ツユを輸入するラーメン屋もある中、牛丼屋の現地の材料を使って、という姿勢には好感が持てる。でも、いくらブラジル人の味に合わせてと言っても、最近はブラジル人も健康志向の人が増え、薄口になりつつあるのだからもう少し味は薄口で一定させてほしいものだ。
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