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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/10/28)
3・9 危険察知能力 [画像を表示]

3・9 危険察知能力 (2010/04/10) 久しぶりに飲みに行き、独りで夜のサンパウロをあちゃらこちゃらと徘徊した。気がつくと0時をとうに回っていた。あんまり遅くなると危ないので、帰ることに決めた。すでにもう十分に危ない時間帯ではあるが・・・・。
 アパートの建物まで30mにあるノーヴェ・デジュリオ大通りにかかる橋を歩いていると、15mほど先で、ぼんやり光を放っている街灯の下を白い人影が閉まったバンカ(雑誌を売るボックス)の暗闇に吸い込まれるように走った。その大きさから17、18歳の青年だろうと思われた。これくらいの年齢の青年が一番危ない。なんか危ないな、僕の体内警報器に感応した。こういうときは、反対側の歩道に回避するのが無難である。道を渡ろうとする僕のすぐ前を一台の車が通り過ぎ、バンカのすぐ横にある信号の前で止まった。
 その瞬間、バンカの陰から、2人の青年が、獲物に襲いかかる猛獣のように躍り出て、車の窓に、上半身を突っ込んだ。それと同時にキャーっという叫び声があがり、その数秒後に車は急発進した。二人の青年は近くの階段を何もなかったかのようにゆうゆうと下りていってしまった。彼らは手に何ももっていなかったので車の人間は何も被害はなかったようだ。それにしても危なかった。もし、気がつかずに、バンカの横を通ったら、襲われていただろう。
 アパートの門番に「前の交差点では、時々強盗があるのか?」に聞くと「時々あるよ」と真剣な顔でいう。そういえば、時折、夜中に「たすけて~」という女性の叫び声や男の罵声が聞こえることがある。うちのアパート付近、特に橋付近はあまり治安がよくないことを知っていたが、さすがに実際に目のあたりにすると、ちょっと怖くなった。いつもカメラを携帯しているので、夜の外出は気をつけなければ、と今更ながらに実感した。
 ブラジルに来て、計算能力はすっかり落ちてしまったが、危険の察知能力は本当にあがったと思う。危ない場所や、危ない時間に歩かなければよいのだが、なかなかそうはいかない。だから、疲れて勘が鈍っている時や嫌な予感がすつときは、できるだけ無理はしないようにしている。

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8時ごろのセントロ。10時を過ぎると、人影は激減する。


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