4・12 寝息 (2010/04/13)
ここ数日良く眠れていたのに、今日はなかなか寝付けない。電気を消して、睡魔を誘うが、なかなか睡魔は訪れてくれない。暗い中で次第に聴力に意識が集中していく。ゴウーゴウー外を走る車の音、コチコチ時計の音、これらの音ににまぎれて、妙になつかしい音に気づく。 その音に意識を集中させていくと、一定のリズムで続く寝息だと解った。先日から、犬たちが僕の部屋で寝ているのだ。いつもは居間で寝ているのだが、アズミ(雌犬)が僕の部屋で寝始め、ニンジャ(雄犬)も独り寝がいやなようでついてきたのだ。 誰かの寝息を聞くなんて何年ぶりだろう。これが、きれいな女性のモノだったら余計に興奮して眠ることもできなかっただろうが、愛犬の寝息と気付くとなんとなく温かな気持ちになった。たぶんニンジャの寝息だろう。知らない間に寝付いてしまっていた。
 | アズミは初めて飼う雌犬である。雌犬がこれほど愛情深いとは思わなかった。次にもし犬を飼う機会に恵まれたら、また雌犬を選ぼうと思っている |
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