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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・17セントロB級食堂 [全画像を表示]

4・17セントロB級食堂 (2010/04/17)  以前は「食」に関しては東洋人街リベルダーデ中心の生活であったが、最近はセントロを徘徊する機会が増えてきたせいか、少しずつセントロの食堂を利用する機会が増えてきた。
 今日いったのは、老舗のサンドイッチ屋。つい最近もテレビで取材されていたらしい。モルタンデイラのサンドイッチとソーセージのサンドイッチが売りだ。テニスコートの半分の大きさもない店内の天井にはモルタンデーラがぶら下がり、入口付近に設置された鉄板で、ジュージューとソーセージが焼かれている。いつも店の前を通り過ぎていたが、サン・ジョアン大通りという、いまいち治安がよくない場所にあるだけに今まで入ったことがなかった。
 中に入ると、レストランなどに行っては飴やガム売り歩く太めの12歳ほどの少女(イメージでいえば、マッチ売りの少女みたいな恵まれない家の処少女)がモルタンデーラのサンドイッチを大口をあけてうまそうに食っていた。その隣では髭面の労働者風のおじさんが、ソーセージのサンドイッチにかぶりついている。
 これはイケるかも。少し期待しながら、カウンターの椅子に座る。大量のモルタンデーラは苦手なのでソーセージを注文する。鉄板係のおっちゃんが見事な手際でソーセージを切り分けさっとフランスパンにはさみ、味も素っ気もないプラスチックの皿にのせてさっと出してくれた。
 うまい! フランスパンもなかなかだし、ソーセージもしょっぱくもなくいける。
 ブラジル人の一般的な朝ごはんは、パン・フランセーザ(フランスパン)と呼ばれる外がカリっとした100グラムほどの小さなパンである。僕がブラジルに来た頃はどこのパン屋で買ってもおいしかったが、最近はおいしいパン屋は随分と減った。時に田舎で食べて、そのおいしさに驚かされることがあるが、都会のパンはどんどんまずくなっている。都会のパン屋は利益追求でどんどん材料の質を落とし、ガスで焼いている店が多いのに対し、田舎ではまだ薪で焼いているためだろう? 生タイプのソーセージは、見かけがおいしそうなので以前はよくスーパーで買っていたが、僕が買うのは安いモノばかりだったせいか、どうやって料理してもおいしくなかった。最近はずっと食べたことがなかったが、この店のソーセージを食べて認識が少し変わった。今度は高めのソーセージを試してみよう。
 しばらくはセントロのB級の食堂にはまりそうである。

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鉄板で焼かれるソーセージはジュージューこんがりと焼きあがりいかにもうまそう


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そっけもないプラスチックの皿で出されるサンドイッチは、見かけはイマイチであるが、味は100%満足。チーズ入り、卵入りなどがある。値段は250円~400円ほど


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