4・22 挨拶 (2010/04/23)
「ボン・ジア」 まだ明けきらない道を犬を連れて散歩していると反対方向から来る全く知らないおばさんが挨拶をしてくれた。サンパウロで全く知らない人に朝の挨拶をされたのはこれが初めてのことである。あまりにとっさのことで返すことができなかった。 ミナスジェライス州の古都オーロプレットで、朝の写真を撮っていると何人かのすれ違う人に挨拶を受けたことがある。その時、田舎は人はあったかいな~と思った覚えがある。僕の、日本の実家がある高知でも町の中を流れる鏡川のほとりを散歩していると、すれ違う人が皆朝の挨拶を交わしてくれる。あんまり皆がしてくれ、しまいには面倒くさくなり、人があまり歩かない、川渕を歩いたモノである。大都会に住みすぎて、僕自身の気持ちがすさんできている証拠であろう。 ブラジルでは集まりやフェスタに行くと、必ず一人一人に挨拶を交わし、また帰るときに一人一人に挨拶をして帰るのエチケットである。僕はこれもまた嫌いで、適当に仲の良い人にのみ挨拶するくらいである。「人間関係をうまくやりたいと思ったら、着いた時と、帰るときは皆にきちんと挨拶をした方がいいですよ」と友人に忠告される。確かにその通りだろう。でもどうしてもこの習慣にはなれることができない。一つには気恥ずかしいこともあり、もうひとつには面倒くさいからである。最近ブラジル人と接触する機会が増え、「これではいかんな」と反省し、少しずつできる範囲で挨拶を心がけるようにしている。
 | 朝の挨拶をされると確かに気持ちがいいが、あんまり多いとしまいには面倒臭くなる。ひねくれているのかな~ |
|
|