4・26カフェと無国籍男 (2010/04/27)
この頃、よくカフェを飲むようになった。飲むのはだいたいエスプレッソ、濃いい、苦い奴。たいていコン・レイチ(ミルク入り)、セン・アスーカ(砂糖なし)で。別に、おいしいから、飲んでいる訳ではない。町を歩いたり、一仕事おえたりするといつい飲みたくなってしまうのだ。ほとんど習慣性に近いような感じである。家ではまったく飲みたくならないのに不思議だ。 リベルダーデ(東洋人街)や、よく歩くセントロ付近では行く店が決まっているので、何もいわなくても向こうの方から「カフェ・コンレイチ・メディア(ミルク入りの中カップのカフェ)?」と聞いてくる。どうやら、僕の顔は覚えやすい顔のようで、いつもブラジル人にもしっかり覚えられている。もう、20年近くブラジルにいるのに、いまだに外国人のように見えるらしいので、覚えられやすいのだろう。 逆に、日本に帰ったら、その雰囲気や挙動から、多分日本人には見られないだろう。自分で気がつかないうちに、どんどん無国籍の人間になっているような感じがする。日本人なのに日本人に見られないのはちょっと寂しいがそれはそれでいいかな、と最近思うようになってきた。そんな自分に「もう日本に住むことはないだろう」という意識が芽生え始めているのだろうな、と思ってしまう
 | 会社が終わる時間。この時間は泥棒やひったくりが多い時間でもあるらしい。 |
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