5・19 政治とお金 (2010/05/20)
朝のニュースを見ているとバスのストが行われているそうな。そういえば、給料のアップを要求する行進や集会を頻繁に見かけるようになってきた。 交通機関の公共料金があがると、必ず他のものもあがりはじめ、結局はイタチとネズミの追いかけごっこで生活はほとんど同じで楽になることはないのだが・・・。あるおばさんとブラジルの最低給与について話したことがある。 「最低給与がひくすぎるわね。そう思わない!」とおばさん。 「以前は100ドルを超えることはなかったのに今は200ドルを超えて500レアルほどになっているから、決して低いとは思わないけど」と僕。 「でも絶対低いわ! ちっとも生活は楽にならないわ」 「でも最低給与があがれば、絶対にいろんなモノがあがるから、同じだよ」 「じゃー、どうすればいいのよ」 「やっぱりブラジルは税金が高すぎるんだよ。消費税なんてないから解らないけど、実は、ものすごい税金が商品にはかかっているよ」 日本でも今、政治とお金の関与でもめているが、ブラジルはもっとすごい。ほとんどの政治家はその身分を利用して、金もうけのことしか考えていない。政治家の一族郎党がよってたかって、まるでヒルのように国の金を吸い取っている。それでいながら、バレルと「知らない」、「関与してない」としらをきって、のらりくらりと逃げてしまう。そして人々の噂が消えた頃また再びでてくると、いった状態である。国民もそんなことには慣れっこになっていて、少しくらいの不正はなんにも感じなくなっている。最近でこそ、テレビや新聞で暴露され追求されるようになったが、刑務所に入ったとか罰金をはらったとかいう話しはほとんど聞かないから、結局は逃げおおせているのだろう。 ブラジルもこの不正がもう少しよくならい限り、一流国への道のりはまだまだ程遠いだろう。
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