6・9 黒ビニールの男 (2010/06/10)
セ広場に差し掛かった所に、大きな黒のゴミ袋が階段の所に置かれていた。なんとなく人の形をしているので、袋の中を遠くから覗きこんで見ると手がかすかに見える。黒ビニールをかぶった人が階段に座っていたのである。一瞬、カバンの中にあるカメラを握ったが、止めた。 素肌に服の代わりにダンボールを巻きつけて歩いているじいさん、黒ビニールを体中に巻きつけているおじさんなどは時々みかけるが、黒ビニールをすっぽりかぶり、ゴミのように見えた人は初めてだったのでちょっと驚いた。昨日に引き続き今日も寒いから、黒ビニールをかぶって暖をとっているのだろう。しかし、どう見てもちょっと大きめのゴミにしか見えない。掃除をする人がきたら、きっと誤って処理されかかるのではないだろうか。 これからますます寒くなり、路上の人たちに厳しい季節がやってくる。
 | 黒ビニールをかぶって物乞いをする人。異様な雰囲気がするので皆避けて通っていた。 |
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