6・10 W杯と国旗 (2010/06/11)
W杯が近付くにつれ町も賑々しくなってきた。どの商店にもブラジルの国旗やブラジル象徴色、黄色と緑で飾られている。アニャガバウーの広場には、巨大画面のテレビが設置された。サッカーにはまったく興味のない僕は、いつW杯が始まるのかも知らない。テレビや新聞でモノモノしく取りあげられているから、今日、明日中なのだろうと思っている。 町のいたるところに国旗があふれているのを見ていると、昔の日本を思い出した。うちにも小さな日本の国旗があり、祝祭日には家の門に飾っていた。そのころはうちだけでなく、どの家庭でもそうだったような気がする。僕が成長するにつれ、国旗は次第に飾られなくなった。あの国旗はどこに行ってしまったのだろうか? 多分今では日本の国旗を飾る家なんてほとんどないのではないだろうか? 寂しいことである。日本には、国旗掲揚や国家国歌斉唱を反対する人がいるが、(菅首相もその一人らしいが)、自分の国を誇りに思えないということは全く恥ずかしいことだ、と思う。国旗掲揚や国歌斉唱することに、どうしていろんな意味をつけなくてはならないのだろうか。純粋に自分の住む、生まれた国を誇りにする、応援するというのはごく普通の考えだし、するべきだと思う。ブラジル人が純粋に自分の国を応援し、国旗を振り、国歌を歌うところを見ているとつくづくそう思う。 外国に住んでいると、最近の日本のふがいなさが非常に悲しいし、日本人ということに誇りを持てない人の多さには驚いてしまう。
 | 市営市場も国旗で飾られていた。こんな風に日本の国旗を飾っている所が今の日本にはあるか? きっとないだろう |
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