6・15 ブラジル初戦 (2010/06/16)
今日はW杯のブラジル初戦。朝から町中でブブゼラなどの鳴り物が打ち鳴らされ、うるさいほどである。セントロを歩くとブラジルの象徴色、黄色と緑色が町中に氾濫している。車には国旗が飾られ、建物の窓からは大きな国旗が垂れ下り、店の中は一杯の国旗で飾られている。その上、すれ違う人の4人に一人はブラジル代表のシャツを着ていると言った具合である。 商店や銀行は、試合が始まる3時半までにはほとんど閉まってしまった。本当に国を挙げての応援である。W杯の間中はほとんど仕事にならないだろう。 友人いわく、「ブラジルが勝っても負けても、暴れたりする人間がいるので賢明な人は、今日は家に籠って出ないようですよ。商店がしまってしまうのも、ひとつには壊されたりしないようにするためです。今日は、あまり外に出てうろつかない方がいいですよ」 確かに、これまで2回のW杯をブラジルで経験したが、試合中は街から人が消え、廃墟のような感じを味わったことがあった。気をつけるにこしたことはない。 試合の始まる5分前、写真を撮りに街に出かけるためにエレベーターを待っていると、隣のモレーナ(褐色の肌)のおばちゃんが、調子ぱずれのリズムでブラジル国歌をテレビに合わせて歌っている声が聞こえた。ブラジル人は本当にブラジルが好きなのだ。 大画面が設置されているアニャンガバウー広場が近付くにつれ、緑に黄色に身を覆った人々が増え始め、ブブゼウのヴォーという音がいたるところから聞こえてくる。いつも派手に宣伝をしながら電気製品を売っているカーザ・デ・バイアも今日はシャッターをおろしてしまっている。店先で売られているテレビで応援している人を撮るつもりだったので期待が外れてしまった。がっかりである。やはり被害を受けるのを恐れたのだろう。 今日は、どこで撮るのが一番いいかいろいろ見て回るつもりであった。アニャンガバウー広場を見下ろす橋の上で撮影しているうちに、どんどん人が増え出ることができなくなってしまった。結局そこでゲームが終わるまで居ることになってしまった。そこに集まった人たちは意外におとなしく、思うような大感激の写真は取れなかった。次回は場所を変えて撮ろうと思っている
|