6・17 カウド・デ・モコト (2010/06/18)
昨日の夜から、風邪をひいたようで、時折微熱が出ているような感じがする。普通だと、急にゾクゾクと悪寒がし始め、熱がどっばーと出て1日で治るパターンだが、今回は仕事が入り、そんな状態にも陥れない。なんとも微妙な状態である。 今朝は大事をとって犬の散歩をお休みし、魚の買い出しだけにする。魚を買いたいのはもちろんだが、魚屋のベッチさんに教えてもらったカウド・デ・モコト(牛の足スープ)を飲みたかったからだ。いまいち食欲がなく、このまま休んでいようかと思ったが、一度寝込んでしまうとそのままダウンしてしまいそうだったので気持ちを奮い立たせて外に出る。 カウド・デ・モコトとは牛の足をコトコト煮込んだスープで、ブラジルでは冬の食べ物として人気がある。もちろん、超庶民的な安いモノだけに、バール(軽食屋)などではごく普通にあるが、レストランなどではまずお目にかかれない。 「向かいの(市営市場の)バールでは朝3時からコトコト煮込んだモコトがあるから、一度飲んでみたらいいよ。おいしいよ!!」とすすめられていたのだ。 モコトには、淡い思い出があった。彼女と付き合っていた頃、二人ともお金がなかったので、デートで食べにいくときはいつもこのモコトスープであった。濃厚なモコトスープにファリーニャ(マンジョッカ芋の粉)を入れてピメンタ(トウガラシ液)を入れると飲むと、お腹も膨れ、ポカポカと温また。2杯で10レアル(500円)くらいだったような気がする。二人ですするスープは格別おいしかったような気がする。 すすめられたモコトスープはほとんど液体という感じはない、ドロドロの超濃厚なモノであった。いままでいろんなところで飲んだがこれほど濃厚なモノは初めてである。一口スプーンですする。イケる。ファリーニャとピメンタを頼み、大量にぶち込む。どうやら、この食べ方はノルチ(北)の人々の食べ方らしく、サンパウロの人はパンと一緒に食べるのが普通らしい。パンはいるかと聞かれたが、それを断り、さらにファリーニャを入れる。うまい!! モコト自体は大した量ではなかったが、ファリーニャのおかげですっかり満腹になった。会計を頼のむと、なんと3レアル(150円)!。市営市場で朝早くから働く人々が、いつもこのモコトを食べていくらしい。確かにこれはお勧めだ。魚の買い出しに、楽しみがひとつ増えた。
 | この汁の垂れ具合がなんとも超庶民的な感じする。このお椀は日本の味噌汁のお椀そのものだった。リベルダーデ(東洋人街)ででも買ったのか? |
|
|