7・13 雨に考える (2010/07/14)
今日は1日中雨だった。降ったり止んだりジクジクとよく降った。日本での雨には、なんとなく心温まるようなイメージが僕の中にはある。アマガエル、カッパ、アジサイ、長靴・・・・。童謡にも「雨、雨、降れ降れ、母さんが♪ 蛇の目でお迎えうれしいな♪ ピチピチチャプチャプ♪ ランランラン♪」というのがある。サンパウロの雨はどうも暗い気持ちになっていけない。灰色の町並みがますます暗くなって、気持ちも沈む。 中国から最初に傘を大量に輸入した人はぼろ儲けし、ほそぼそと傘を売っていたのが、今ではベンツに載っているらしい。この激安中国製の傘はひどいもので、値段は5レアル(250円)であるが、1日で壊れてしまうという代物である。メトロの駅前などには、雨が降り始めると、傘売りが出現し売りさばく。当初は買っていたブラジル人も、この傘があまりに壊れ易いためにもう少しお金をだしてより丈夫なモノを買っている人が増えた。さすがにブラジルでも安かろう、悪かろうでは通用しなくなり始めている。それだけ、ブラジル人の生活レベルがあがってきているということかもしれない。 それに比べ、日本で買う製品には、粗悪品が増えた感じがする。昔はなかなか壊れなかったような製品もあっという間に壊れたりするし、服などもついバーゲンで買ったりすると、1度きて洗うと縮んでしまい、次は着る気にもならないものや、布が破れやすい服が増えた。やっぱり日本はいろんな面でどんどんレベルダウンしているのだろう。
 | 雨が降ると、サンパウロはますます灰色の町になってしまう。 |
|
|