7・15 バスの中で (2010/07/16)
さすがに4日も雨が降ったりやんだりだと嫌になる。その上寒いし・・・。 バスに乗っていると、さほど綺麗ではないがムッチリした感じの、30過ぎくらいのモレーナ(白人と黒人の混血女性)が乗ってきた。すると、僕の3つくらい席の前にいた40歳ほどの黒人系のおじさんが声高に「ノッサ、ボニート! ブンドン!(なんてきれいなんだ! 尻も大きいし!) 」などと声高に言った。最初は何を言っているのか、突然のことなのでよく聞き取れなかったが何回もこの男がいうものだから聞き取れた。男はそれからも、つぶやき続け、舐めるようにその女性を足先から顔まで見続けている。 男の嫌らしい目つきは同性の僕が見ていても気持ちの悪いものだった。しかし、その女性は男の視線を知ってか知らずか、まったく意にも介さない様子で車窓を見続けている。もしかしたら、知り合いなのだろうか? 単に無視しているだけなのだろうか? 多くのブラジル人の女性は気が強いから、痴漢や、変態行為に会うと、車掌に言ったり、大声をあげて怒るのが普通である。そんなこともあり、僕がブラジルに来た頃の10数年前には、痴漢ははないと言われていた。それが、最近は痴漢が増えてきたという話しを聞く。列車などにも女性専用の列車があったこともあった。もっとも専用列車ができても関係なしに男が乗ってくるから、結局は無くなってしまったようではあるが・・・。数年前から特にラッシュ時はメトロも列車も身動きがとれないほどであるから、痴漢をされても誰にされているのか解らないだろうし、ブラジルにも気の弱い女性も当然いるだろう。被害は増えているようだ。 あれが痴漢行為だったのかどうか、僕にはわからないが、ブラジルに来る前、横浜ー東京間のぎゅうぎゅう詰めの列車の中で、僕のお尻にぴったり男の股間があたったことがあった。その時はたまたまだと思い、数十秒間耐えたが、あまりにも気持ちが悪かったのでなんとか身体をずらし回避したことがある。その時の男の股間部分の熱さは随分後まで気持ちが悪く僕の感覚に残った覚えがある。あれは偶然か? 意識的にか? 未だに解らないが、友達に話すと、それは痴漢だと言われた。しかし、おぞましい!! バスのその男は降りるときに、がっしっと、女性の肩を掴んで、何かをつぶやいて、名残惜しそうに女性を見ながら降りて行った。しかし、女性は何もなかったように立っているままである。あの男は知り合いだったのであろうか??
 | 雨の日が続くので、路上よりは幾分しっかりした傘を店で買う人が増えた |
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