7・18「おはよう」 (2010/07/18)
小津安の映画があるというので、銀行の文化センターに行く。パンフレットを見るとどうやら日本国際協力基金が主催で6月30日から7月25日まで約1カ月にわたって行われているようだ。最初知ったときに、ブラジル人の間にも小津安が知られているのか、ちょっと疑問だっただけに日本国際協力基金が1枚噛んでるとしって納得がいった。 会場は、セントロにあるブラジル銀行の文化センター。入場料4レアル(200円)。時間間際に行くと、100人ほど入る小さな会場は一杯だった。そのうち20%は日系か? 老夫婦で来ている姿をちらほら見かける。意外や意外ブラジル人にも結構人気があった。もちろん高齢者ばかりではあるが・・・・。 上映されたのは「おはよう」。「さんまの味」「東京物語」などの有名どころはみた記憶があるが、これは初めて見る映画である。テレビが普及し始めた1950年代~1960年代のお話で、コミカルに当時の様子が描かれ、古き良き日本がそこにはあった。 見ていて、何故か寂しくなった。飛躍しつつある当時の日本ではあるが、映画の中の庶民の生活には妙な裏寂れた影があった。凋落一方の今の日本、そんなことを自分が意識しないうちに考えていたせいかもしれない。
|