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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・25七夕祭り [画像を表示]

7・25七夕祭り (2010/07/25)  七夕祭りの飾り付けが大したことがないので、写真を撮りに行こうかどうしようか迷ったが、久々に望遠レンズを使いたくなっていくことに決めた。さすがに200mm以上の望遠レンズになると大きく、目立ってしまうので仕事でもは外で持ち歩くことは少ない。ときおりカメラマンらしい人間が、望遠レンズをカメラにつけて体中にレンズや機材を巻きつけるようにして歩いているのをみかける。あんなに目立って泥棒は大丈夫なのだろうか、と心配してしまう。あるにこしたことはないだろうが、町の写真を撮るのにあんなに機材はいらないだろうし、機動性が失われるだけだと思うが。
 七夕祭りのような人が集まる場所にはにわかカメラマンも含めてたくさん集まるし、警察の警備もあるから大きいレンズを持っていても幾分安心して撮れる。リベルダーデに着くと、早朝は飾り付けされていなかったガルボンブエノ通りにも飾り付けがされていた。
 しかし、それにしてもショボくなった。僕がブラジルに来た頃は、各企業の協賛の札や、ぼんぼりが出ていたが、今はそんなものはひとつもない。写真を撮っていると後ろから名前を呼ばれた振り向くと、何年かぶりに会う知人だった。「こんなだった? 随分寂しくなったわね!」と彼女もびっくりしたようにいう。「せっかく大勢の人が集まるようになって、サンパウロの風物詩みたいになっているのにもったいないよね」と僕。
 それでも、子供づれのブラジル人や、日系人風のおじいちゃんやおばあちゃんが楽しそうに見ているのを見て、続けていくことも大事なのだな、とふと思った。考えてみると、ショボクなったというのは簡単であるが、毎年用意し運営する側は大変である。宮城県人会が中心になってやっているようであるが、毎年随分前から用意しているとの話しを聞いたことがある。運営側の大変さが頭をかすめた。
 今まではショボくなった、と批判するばかりで、運営側のことは考えることがなかった。おっ、少しは人間が丸くなって人のことを考えられるようになったかな、と自分自身に驚いてしまった。最近、あまり怒らなくなったし、自分自身の内部が少しずつかわりつつあるような気がする。気のせいだろうか? 

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