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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/04/09)
8・6ピナコテッカ美術館 [全画像を表示]

8・6ピナコテッカ美術館 (2010/08/07) 朝から憂鬱なことが続き、気持ちが滅入っていた。午後に入っていた約束がちょうどキャンセルになったので、久しぶりに美術館に行ってみよう、思い立った。
 できれば、世界の名画を収蔵するパウリスタのMSPに行きたかったが、15レアルと値段が高いので、一ランクを落としてルスにある州立のピナコテッカ美術館にいくことにする。値段は4レアルだし、ここは写真の展示も行われている。最近撮る写真に迷いが生じているので、何か脱出の糸口を見つけることができるかもしれない。そんなことを思いながら、歩いて美術館に向かう。
 ルス近辺は、昔から柄の良くないことで有名で、ルス駅がちかづいてくるにつれ、路上生活者や、目がトロンとした千鳥足の男が増えてくる。メトロの拡張工事などが最近行われ、殺伐とした雰囲気が漂う。以前は、危なそうな雰囲気はあったが、陽気な音楽がながれ、ごちゃごちゃとした商店街がのきを並べ、歩くと妙にウキウキした。
 色っぽい格好をした街娼らしきおばあちゃんや、何もすることもなく通行人をじっと見ているおじさんがたむろするルス駅の入り口を通り抜け目当ての美術館にたどりつく。この美術館はいつきても暗いイメージがある。どうしてだろう。そんなことを思いながら、チケット売り場にいく。4レアルだった料金は6レアルに上がっていた。お金を払い、入口から入ろうとして、チケットをもらい忘れたことに気がつく。なんてこった。もう一度売り場に帰って説明する。本当に忘れたのか、とぼけているのか、ついさっきチケットをもらい忘れたと言っても、売り場のお姉さんは信用しないようないいぶりである。「まあ、いいわ。誰かがあなたのキップももっていったのでしょう」そう言ってしぶしぶ新しいチケットをわたしてくれた。ほんの1分前なのに、もう忘れているのか?? ぼーっと機械的に売っている場合はそんなこともありうるだろう。もっとももらい忘れた僕がいけないので、「ありがとう」と言ってチケットをもらう。 
 ブラジルが植民地時代に書かれた絵が置かれている大広間に入ると、ぷーんと、こおばしいような、古本が乾いたような臭いがかすかに鼻をついた。このコーナーがこの美術館では一番好きだ。淡い色遣いの裸婦や、子供などの肖像画は見ていてあきない。現代美術のコーナーには日系人画家のトミエ・オオタケやマナブ・マベなども展示されている。ぐるーっと廻って絵を見ているうちに気持ちよくなってきた。期待していた写真の展示場にいくが、僕の期待するようなものではなかった。畳一畳ほどの写真がドンドンとおかれ、その大きさには圧倒されたが、このときの僕の気持ちに響くモノは残念ながらなかった。

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ルス駅の表玄関? 裏側と異なり、すっきりきれい。
久しぶりに陽でて気持ちがよくなってきた


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ピナコテッカ美術館の内部。ここの美術館は意外に寛容で写真を撮らせてくれる。オーロプレットの美術館などは、入る前にカバン類はすべて取りあげられる
 


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