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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・13 いまいち [画像を表示]

8・13 いまいち (2010/08/14) 今日のサンパウロは、急激に温度が上昇し、薄い上着を着て歩いていると汗ばむほど。激しい温度変化に身体がおいついていかないせいのか、あるいは朝から散歩を含めて、パスポートの更新などわずわらしい用事があったせいか、身体がだるい。
 毎日、街を歩いて写真を撮るようにしているのだが、今日は身体のだるさも手伝い、気がすすまない。よっぽどやめようか、と思ったが、撮らなくてもいいからシーンを目に焼き付けるだけでも、と自分にいいきかせ外にでる。
 家を出たのは4時半を過ぎていたのに、最近どんどん日がながくなり、まだまだ陽が落ちる様子は一向に感じられない。街のあちこちのバールでは金曜日ということもあり、もうセルベージャ(ビール)を飲んでいる人々がいる。事務所の集まった大きな建物の入り口付近では、ハイヒールをはきさっそうとした格好の女性達が「良い週末を!」と言って家路に向かっている姿があった。
 普段は無意識にカバンから出るカメラも、なかなか出ない。これはという被写体も、目に留まらない。途中、打楽器を並べて演奏する黒人のミュージシャンに出会った。よっぽど頼んで撮らしてもろうか、と思ったが、声をかけるタイミング逸してしまい止めてしまった。僕の尊敬するカメラマンが「調子がいいときは、何を撮っても絵になるんだよな」言っていたことを思い出した。今日は何を見ても感じない。たぶん自分が気がつかないところで注意も散漫になっているだろう。強盗にあったら目もあてられない。結局、写真を撮るのを諦めることにした。
 以前、悲しい時、嬉しい時、自分の気持ちに応じて写真を撮れば、面白いモノができるんじゃないか、と思ったことがあったが、僕の場合は悲しい時、辛い時に、調子の悪い時にはカメラがでないことが解った。
 なんとな~く、身体の表面が寒々するような気がするので、風邪をひきかけているのかもしれない。家に帰って、ワインでも飲んで、今日は早い目に寝よう。

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セ広場周辺。
今日はどうも気乗りがしない。何が起こるかわからないサンパウロではこういうときは、無理をしないのがいい?


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