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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・24 大型スーパー

8・24 大型スーパー (2010/08/25) 久しぶりに大型スーパーに行く。最近はもっぱら、魚と肉は市営市場、野菜は日本食料品店で買うのでめったに大型スーパーに行く機会がなくなってしまった。
 ブラジルの大型スーパーはとにかくでかい。品ぞろえも、日本のちょっとしたスーパーではかなわないほど多い。豊富な野菜、果物、さらに最近は冷凍食品も種類も増えている。チーズなどは何十種類もあり、ワインなども専門コーナーがあるから、見ているだけで楽しい。
 うちの近くには大型店はないので、2週間に一度ほどバスに乗って15分ほどの店によく通っていた。久々の店は、なぜかボロンと寂れた感じがする。?? 肉コーナーでは、生臭さがするし、思わずこれはイカンと思ってしまった。支店長が変わったのであろうか? お目当てのチーズコーナーに行くと、買おうと思っていたムッツアレーラの塊はなかったが、プロセスチーズの塊が普段の半額ほどで売っていた。札を見ると輸入品とある。かなり気持ちは揺らいだが、あまりに安すぎるのでやめた。以前、安いスイカを買って腐っていたことがあるし、ブラジルでは極端に安いモノを買ってろくなことがない。安いモノにはそれなりの理由があるのだ。
 最近のロシアの火災のことが頭にうかんだ。もしかしたらチェルノブイリ原発ちかくで作られたモノが回り回ってブラジルまで来たのかもしれないなんて・・・。チェルノブイリで原発事故が起きたときには、周辺で生産された牛肉や小麦がブラジルまで回ってきて売られているという噂が流れたモノである。距離的に言って、中国あたりではありそうな話であるが、まさかブラジルまでは来ることはまずないだろう。とは思いつつも買うのを断念した。
 今日は客が多い。カイシャ・ハッピドと呼ばれる、購入品が15個までの客が利用できるレジも長蛇の列ができている。インフレが激しい時代には、こんなレジはなかったのだが、インフレが終息し、一度に、押し車に山ほど買う人も少なくなり、どこのスーパーでもこの手のレジができた。列に並んで自分の番が来るのを待っていると、いろんな人が目につく。
 一人おいてすぐ前の白人系男は、鼻くそをホジリながら、棚にあったお菓子を手にとって見た後、棚に置きそびれお菓子を床に落としてしまった。にもかかわらず、拾いもせずに足で蹴って床と棚の間に隠してしまい、知らん顔をしている。後ろの太った黒人女性は、列のすぐ近くにある商品棚の商品を1個1個きれいに並べ直している。精神的に問題があるのかもしれない? 僕のすぐ前の女性は、お腹がすいたのか、自分がお金を払う予定のお菓子を開けて、バリバリ食べ始めた。ブラジルでは、お金を払う前に商品を食べてしまう人は結構多い。後で、ちゃんと袋を持って行ってお金を払えば問題ではない。最近はあまり見なくなったが、食べてお金を払わない人も昔は結構いた。特に、ブドウやイチゴなど、簡単に口に入り、ちゃんと封をしていないものは、皆ほとんど悪気もなく? つまんでいた。日本の店でも、ブラジルの出稼ぎ人が同じようなことをして問題になった、という記事をどこかで読んだ覚えがある。
 いろんな人種が集まり、いろんな文化・習慣が混ざり合っているだけに、いろんな人間がいる。僕に直接関係することではないので、何も言うつもりはないが、こういう人間の中で暮らすことは、やっぱり難しいとつくづく思う。
 


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