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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/27)
10・3 露所生活者の直感

10・3 露所生活者の直感 (2010/10/05)  ブラジルについて早、4日目。しかし、一向に時差ぼけは治る様子はない。日中眠たくてしようがないが、なんとか起きていたものの、夜7時くらいから早々と寝てしまい、12時ごろ目が覚めてしまうと言った具合である。
 カメラを持ってポチポチと歩き始めた。でも決して無理はしない。自分の身体が町になじむまでは、様子を見て行こうと思っている。
 リベルダーデ通りを歩いていて、案の定、ストリートチルドレンがしつこくまとわりついてくる。子供と言っても僕とさほど変わらない大きさなので、暴力的に襲って来られると、ひ弱な僕なぞはひとたまりもないだろう。しかし、彼らもクラック(麻薬)でかなり身体が弱っているから、どっこいどっこいかもしれない。問題は刃物や拳銃をもっていないかである。
「お金くれよ!」ろれつが回らない言い方であるがが、かなり高圧的な口ぶりである。こんな奴には1センターボだって決してあげない。「金なんてない!」と言い放ってスタスタ行こうとすると、道を塞ぐように寄ってくる。この態度に完全に切れてしまった。「うるさい! あっち行け。金なんてどこにもない!」すると、奴は僕のシャツの胸ポケットを指しながら、そこにあるだろう、という。いつも胸ポケットにお金を入れている僕は、思わず胸を見てしまった。結構よく見ているのだな、と思わず感心してしまう。
「お腹がすいた、さあ、食べにこう!」こいつは何を言っているのだ。ずうずうしいにもほどがある。僕が何かを食べさせると思っているのだろうか?完全に無視をしてどんどん歩くと、奴は諦めたのか、他の通行人に絡み始めた。
 最近は貧乏な人や、身体の不自由な人がお金を乞うてくるとできるだけあげるようにしているせいか、たくさんの路上生活者にお金をせびられるようになってしまった。見ていると貧乏人ほどお金の施しを路上生活者にしている。僕は決して人の良さそうな顔はしていないから、貧乏そうで金払いが良さそうに見えるのかもしれない。彼らの鋭い直感にはしばしば驚かされる


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