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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・6 「SLAM DUNK」

9・6 「SLAM DUNK」 (2010/10/07) 日本から帰ってきて今日で8目。やっと心身ともにブラジルに慣れてきた感じがする。
 この間、日伯文化協会の図書館で借りてきた本と漫画づくしの生活になってしまった。特に、井上雄彦の「SLAM DUNK」にはすっかり感動してしまい、毎日図書館に通う事になってしまった。井上雄彦は宮本武蔵を漫画化した「バカブンド」でも有名な漫画家で、最近僕の好きな作家の一人である。日本に帰るたびに、妹の夫が買ったバカブンドの新刊を読むのがひとつの楽しみである。このごろは、氏は漫画家という枠を超えてしまい芸術家というかんじがする。墨やエンピツを使った作品はまさに芸術である。日本各地の美術館などで展示会などが行われたというニュースを読んだ覚えがある。
 「SLAM DUNK」では、武蔵を描く氏の別の一面が見れておもしろかった。きっとユーモアに溢れる一方で鋭い指摘や皮肉を言う人ではないだろうかと勝手に人物像を想像してしまった。
 「SLAM DUNK」は全24巻であるが、最後の巻は、主人公のバスケットボールにかけるひたむきさに思わず涙ぐみながら読んでしまった。24巻目はほとんど会話もないが、迫力のある絵と大胆なカット割にグングン惹きつけられて、気がつくとほぼ終わりという状態であった。これほど感動した漫画は「あしたのジョー」以来ではないだろうか。
 僕の写真を見て、「面白いね」と言ってくれる人はいても「感動した」という人はいない。いつか人に感動してもらえる写真を撮りたい。この漫画を読んでいて、そんな写真を撮ることが僕の目標のひとつとなってしまった。


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