10・13 ダニ (2010/10/13)
昨日夜遅く、世界最大の湿原、パンタナールから到着。かなり疲れていたので、シャワーも浴びずにそのまま寝てしまった。 まだ時差ぼけが残っていることもあり、5時に目が覚めてしまった。朦朧とした頭で小便をした後、再びベッドに潜り込んだ。ちょっと太ももあたりが痒いので、掻こうとすると、イボみのようなモノの感触に出くわした。はて? イボなんてなかったはずだが・・・。思い当たるものがあった。ガバッと飛び起きてその部分を見ると、ちょっと赤くなった中心に、まさしくイボのような灰色のものある。 こ、これは!! ダニだ。ギョギョギョ! 僕の血を吸い、もとは2ミリほどだったものが5ミリくらい膨らんでいる。ひっぱたがくっついていて取れそうにない。「ダニを取るときは、タバコの火を近づけてとらないといけないよ。そうしないと、肉に食い込んだ頭が残って化膿したりすることがあるから」というガイドのおじさんの言葉を思い出した。タバコは吸わないから、マッチに火をつけて消したものをダニに押し付けてみた。結構熱い。その後、ひっぱってみるとと簡単にポロリと取れてしまった。現地で服の上を歩いているダニを3匹殺していた。飛行機で帰る間に、服の中に入ってしまっていたのだ。 そのまま、また寝てしまい、もう一度おきてシャワーを浴びようと、シャツを脱ぐと今度は腕のところがポッと赤くなりその中心に小さな灰色のイボのようなものがあった。ひっぱって見ると、ダニであった。もう一度さっきと同じ処理を繰り返す。 以前にも、パンタナールに行ってくると、ダニを連れてくることがあった。しかし、2匹も発見したのは初めてである。もしかしたら、まだまだみつかるかもしれない。考えると恐ろしい。 パンタナールで、ダニが犬に取り付き小指の爪の大きさほどになっているのを見たことがある。あまりのおぞましさに、背筋に鳥肌がたった。腹が卵でパンパンになっていたのだ。 もう、これ以上ダニがいないことを願うしかない。幸いなことに今サンパウロはかなり寒い。38度のパンタナールからやってきたダニが服などについていても死んでしまうだろう。やっぱり吸血虫は苦手だ。
 | 捕まえた2匹目のダニ。頭を皮膚にめり込ませ血を吸い、びっくりするほど大きくなる |
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