高血圧の薬を飲み始めて、ほぼ1年。最近、やっと毎朝1粒のちいさな錠剤を飲むことに慣れてきた。飲み始めまでに、食事、運動などで、なんとか血圧を下げようと思い、もがきにもがいたが、ついに下がることはなかった。 父、兄弟ともに高いので、原因のほとんどは遺伝であろうが、大学生時代からの不摂生も大きく起因しているだろう。 　最初は、一度飲み始めたら、一生のみ続けなければならないと、聞き、大きな抵抗があった。母が熱心に宗教をしていたこともあり、小さな頃からまったく薬を飲んだことがなかった。それだけに、薬を飲む、ということが大きなストレスとなった。 　血圧降下剤を飲むようになって約1年、薬に対する抵抗も少なくなってきた。それでもできるだけ薬は飲みたくないが、どうしても仕方がないときは飲めるようになった。これがいいことか悪いことかは、解らない。ある意味、痛みに対して弱くなったのかもしれない。この間も、歯がどうしようもなく痛くなり、結局薬を何錠かのんでしまった。1年前の僕だったら、飲まずにじっと我慢したと思う。

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