11・20 セン・テット (2010/11/20)
朝から上空でヘリコプターがうるさい。テレビをつけると、セン・テットの人々が、占拠したアパートの建物から追い出されていた。セン・テットとは、家なし住民のことである。もう誰もすまなくなった、建物に入り込んで住む人たちである。 気持ちは解るが、勝手に入り込んで住むというのは、ちょっとやりすぎという気もする。多くの人が自分の家を買うことを夢みてどれだけ苦労していることか。誰もすまないから、住んでもいいだろう、ということを許していたら、収拾がつかなくなってしまうだろう。 結局彼らは追い出され、うちのアパートの建物の前の小さな公園に腰を据えてしまった。その数、5,60人。あっという間にテントが張られ、簡易便所まで作ってしまった。 彼らは別に煩くするわけでもなく、モノを盗んだり、物乞いをするわけでもないので、全然問題がない。むしろ彼らがいてくれるおかげで、夜この辺が安全になったくらいだ。 彼らが住み始めて、雨やひどい寒さがきていないが、これで雨でも降ったら彼らはどうするのだろう? 家をもらうために抗議して居座るのはいいが、少しは働かないと食べるのも大変だと思う。おそらく政治団体などがなんらかの援助をしているのだろう。こういう抗議運動をする人はまじめで純真な人が多い。悪徳政治団体などにうまく使われていなければいいのだが。
明日から、11・26まで旅行に出ますので、ブログの更新はありません。
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