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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・28 センテット [画像を表示]

11・28 センテット (2010/11/28) 「まったく恥知らずだよ」
 セン・テット(家なし住民)の方を苦々しい顔でみながら、門番がいった。
 僕が、旅行に出る前は、前の公園に陣取っていたセンテットの人々は、市役所の前に陣取って、ビニールで仮設のテントを作っていた。その数300人あまり。やはり、一般人から見れば、ただでアパートをもらおうなんて、虫のよい話ににしか見えないのである。
 今のブラジルはバブル状態で、不動産の価格は跳ね上がり、つい数年前の2、3倍にまでなってしまった。とても一般人の買える値段ではない。
 たぶん、占拠しようとしている建物は、税金の未払いで差し押さえられたり、所有者がはっきりしない建物で今では誰も住んでいないモノ、と思われる。こうした活動には、往々にして政治的要素が含まれている。
 彼らが路上で生活し始めてかれこれ3週間ほど。いかにも路上生活者らしき人もいるが、中には普通の人らしき人も見える。この機に乗じて、うまくアパートを自分のモノにしようと、参加している人もいるのであろう。アパートが、もしも、引き渡されることにもなれば、きっとこの集団は倍増するだろう。
 いつまで、この状態が続くのか解らないが、市とセンテットのまさに根競べである。

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市役所を囲むように作られた、超簡易テント。抗議運動をする人の身なりからして、ちゃんと住む所はある人たちのようだ。たぶん、運よくアパートがもらえれば、ラッキーと思って参加している人もかなりたくさんいるだろう。
 統制が取れているのか、歩行者に迷惑をかけたり、物乞いをしたりするのを見たのは一度きりであった。


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