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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/03/29)
1・6予防注射

1・6予防注射 (2011/01/07) 犬の予防注射について獣医に電話をかけてきいてみた。
「去年、市の犬の予防注射でたくさん犬が死んだみたいだけど、今あなたのところで注射しても本当に大丈夫?」
「もちろん。うちのは輸入品だから一切そういう心配はないわよ」
 彼女は台湾系の中国人。親が中華料理店をやっていて、彼女が14,15歳の頃から知っている。当時は太っていてやぼったい感じであったが、大人の女性になるにつれ、みるみる痩せ、今はブラジル人男性と結婚し、一児の母親である。
「あんなに太っていた娘がこんなにきれいになるとは思わなかったよ。みちがえちゃったよ」
冗談めかしく言うと
「そうね。確かにあの頃は、暗くて太っていたわね」と言って彼女はケタケタ笑う。
 オス犬のニンジャも彼女から購入した。犬たちが幼い頃は犬たちが病気がちでしょっちゅう通っているが、最近は1年に1回、犬たちの予防注射のときだけである。
 ペットショップ兼病院に連れていくと、ニンジャは注射されることが解ったのかキュインキュイン鳴き始める。そうするうちにアズミまでも。
「いつも、家でもこんなに鳴くの?」と彼女はびっくりしたように聞く。普段は早朝にしか散歩に行かないし、僕の家には人が来ることがない。まじかで人に接してびっくりしているのだろう。耳と身体、歯をみてもらい、注射をしてもらった。ニンジャは大人しく受けたが、アズミは軽くうなっている。僕や息子には、従順なアズミもほとんど知らない人間に、歯や身体を見られるのが嫌なのだ。心なしか震えているようである。どんな大きな犬にも向かっていくアズミも結構気の弱いところがあったのだ。
 帰り道、なんとなくアズミに元気がない。いつもは必ずニンジャの前を歩いているのに今日は後ろをショボショボ歩いている。大丈夫かな? とちょっと心配になる。 家に帰って、すぐ水をガブガブのむ。どうやら暑さに参っていたようである。
 すぐ、仕事にでかけなければならず、ちょっと心配であったが仕方がない。帰りのエレベーターの中で、もしや、アズミが死んでいたらどうしようなどと不吉な考えばかりが浮かぶ。かなりヒヤヒヤでアパートの扉を開けた。いつもは大喜びで迎えてくれるのだが、今日はそんな迎えもない。もしや、とドキっとしたが、尻尾をふりながら、出迎えてくれた2匹をみて、ほっと胸をなでおろした。


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