最近、進出企業におじゃましていろいろ話を聞いている。するとどこの企業に行っても言われるのが「ブラジル人は優秀。ブラジル社会は成熟しているので、新たに参入するのは難しい」ということだ。 　今まで一度も、ブラジル人が優秀、だと思ったことがなかったので驚きであった。僕の接する人々はとても高学歴とは言いがたい人々がほとんどであるからよくわからないが、高学歴の人々は優秀なのだろう。しかし、以前、ブラジルの研究所で働いていた人によると、研究所で働く人々はほとんどダメだといっていた。やはり、ブラジル人に向く分野と向かない分野があるのかもしれない。 　今日は、世界に通用する分野のブラジルの企業に伺った。会社の食堂で昼飯を食事になったのだが、フルコースででてきて驚いた。聞くと世界中から、マスコミ関係者が取材に来るらしい。 　今まで、ブラジルだからね、とバカにしていたことが随分あったが、決してバカになんてできないことを悟った。ブラジル人も優秀な人間は優秀なのである。もしかしたら、ブラジル人が世界に打って出る日も、そう遠くないのかもしれない。

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