1・22 ブルテリア (2011/01/23)
熱帯魚のえさを買いに、ビラマリアーナのペットショップに行く。土曜日ということもあり、子供連れや、犬連れの客が多い。安めで、面白い魚がいれば、数匹買いたい、と思っていた。 先週とほとんど変わらず、たいして面白い魚がいない。ここのペットショップは、きっちり管理がされているとは、とても言いがたいが、値段が良心的で、正直な日系人の売り子もいるので、よく使う。リベルダーデにも熱帯魚屋があるのだが、中国人のオーナーも、売り子も客によって値段を変えるようなところがあるので、ほとんど使わない。だいたい、前の日に聞いた値段と購入しようと行った日の値段が違うなんて、とても信用できないし、やってられない。 面白い魚がいないかと、目を皿のようにして、水槽をくまなく見ていると、突然ギャンギャンという犬の鳴き声と女性のヒステリックな怒声が聞こえた。何事かと、棚の後ろを見に行くと、一匹のブルテリアが、中型の犬の口あたりに噛み付いていた。 飼い主らしき男が「離せ! 離せ!」と大声をあげながらブルテリアの背中をバンバン叩くがブルは一向に離す気配がない。噛まれた犬はひたすらなくだけである。誰かが、水をかけろ!、と言い、あわてて熱帯魚係の店員が水槽から水を小さなバケツに汲んで2匹の犬に投げつけるように水をかける。1回、2回、3回目にやっとブルテリアは離した。急いで、飼い主は外に連れ出す。噛まれた犬は抱えられて、店の奥に連れて行かれた。 ブルドック系は噛むとなかなか離さないとは聞いていたが、ここまで凄まじいとは思ってもいなかった。うちの犬なんか、ブルテリアにかかるとあっさりと殺されてしまうだろう。そう、思うとぞっとした。だいたい、この手の犬を口輪なしに散歩させることは禁止されている。もし、噛み付かれたのが人間だったら大変なことである。 平気でひき綱無しや、口輪なしで凶暴な犬を散歩させている姿を良く見かける。こうした飼い主は、1度は犬たちが事故を起こしそうになったことがあるはずだ。いくら人のことはほとんど考えないブラジル人といえども、最低の規則は守ってもらいたい。 今でも、噛まれた犬の痛そうな鳴き声が耳について離れない。散歩のときには気をつけなくては、と改めて思う。
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