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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・10 子供 [画像を表示]

2・10 子供 (2011/02/11) ミネラルウォーターを開けようとするが固くてなかなかあかない。自分の非力さに情けなく思っていると、見ていた息子が「開けようか?」と言ってきた。ちょっと悔しかったが、息子に渡すと、軽々とはいかないまでも、なんとか開けてしまった。
 もうすでにフタは緩くなっていたのだ、などと負け惜しみ的に考えてみたが、息子の力が強くなってきたのは確かである。最近はバレーをやっているらしく身長も、わずかだが僕を追い越してしまった感じがする。身体に筋肉もついてきた。身長も体力も、完全に抜かれるのはもうまじかである。
 幸いなことに、僕に対しては反抗的な様子はみせない。小さい頃は、かなり変わった子供で、ガラス戸にこぶしをうちつけて何針も縫う怪我をしたり、少林寺拳法を習い始めた頃は、友達と喧嘩して問題になりそうになったり、学校の成績も悪く、こいつは、このまま成長して大丈夫なのか、とかなり心配した。それでも、今では性格も落ち着き、成績も優秀なクラスに入っているようになった。
 かなり厳しく接してきたことは確かである。たとえ子供であろうが、他人に迷惑をかけたり、礼儀を欠く態度は許せないし、人前で我侭で恥ずかしい態度をとったりするとかなり厳しくしかったし何回か殴ったこともあった。 それぞれの家庭の育て方は認めるが、ブラジルの子供の育て方は甘い。公共の場で子供にやりたい放題させて、平気な顔をして、ノビノビ育てているからなどと嘯く親が多い。金持ちの親ほどこの手が多い。一方、貧乏人は、こちらが驚くほど厳しく育てている親が多い。むしろ、「それは親の身勝手だろう」、なんて思えることも多い。しかし、確実に貧乏人の子供が素直である。はっきり言って、金持ちの子供はこましゃくれていて可愛げがないことが多い。
 どちらにしろ、今の子供たちが成長すると、どうなるのか、興味深い。

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子供は苦手。子供の方から来ない限りは自分からはまず近寄らない。お金持ちの子供は大人にちやほやされているから、まず自分から寄ってくることはないので楽といえば楽。親の方が子供に関心を示せ、という態度をとるので困る。

 


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