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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/08/12)
3・16 日本頑張れ!

3・16 日本頑張れ! (2011/03/15) 「そんなに心配しなくても大丈夫だよ・・・・」えへら笑いを浮かべながら日系人の知人がちょっとバカにした感じで言ってきた。
 僕の中の心柱に、その言葉がカキンとぶつかった。「この原発が爆破したら人が何万人も被爆するんだよ!」怒りの気持ち剥き出しで言い返してしまった。
 こいつは何を考えているのだ! 地震の恐ろしさも、被爆の恐ろしさもしらないくせに! その無神経な言い方に危うくキレそうになった。僕の顔色はきっと変わっていただろう。
 随分、昔に、親友のことを当時働いていた雑誌社の編集長にけなされキレそうになったことがあった。「おまえ、顔色が変わっているよ。そんなに顔色をかえるほどのことではないだろう。・・・・」彼は青くなった僕の顔色を見て驚いて言った。自分で言うのもなんだが、僕は一見、大人しそうに見えるが短気でキレ易い性質なのだ。
 顔色が変わった自覚症状があったので、隣の部屋に逃げ込み、気持ちをおちつけた。確かにブラジルに住む日本に関係のない人間にとっては、完全に人事である。一人ピリピリして意気消沈している僕がおかしかったのだろう。地震を一度も経験したことがない人間に地震の恐ろしさを別れといっても解りようがない。ましてや、被爆の恐ろしさは、僕にしても文章や映画で知っているだけであるから、ブラジルで生まれ育った彼にとってはまったく別世界の事である。そう、考えると大分おちついてきた。
 それが、昨日の出来事であった。それが今は、最悪の事態を迎えてしまった。
 心配になって日本の友人にメールで、関東から避難することを勧めた。友人のメールには「まるで、悪夢を見ているようです。でも、自宅を今ははなれません。・・・・日本人はきっとこの困難を乗り越えられるでしょう」というような旨のメールを頂いた。彼は、常にしっかり情報を集め、冷静に、慎重に行動する人だから、単に日本人を妄信しているのではないことは解っていた。僕なんか考える前に避難のことは検討していたと思う。彼は日本と言う国を信じているのである。こういうときだからこそ日本を信じなければならないのである。彼の気持ちがよくわかった。
 日本、頑張れ! この困難を乗り越え、明るい未来につき進め!


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