4・4 ピナコテッカ美術館 (2011/04/03)
久しぶりびピナコテカ美術館に行く。この美術館は6レアル(約300円)と安く、その上、土曜日は無料開放されているので、よく利用している。ただし、土曜日は長い列ができるほどの人で、絵画を見に行くには、ちょっと行く気にはなれないが・・・。この美術館はカメラを持ち込んでも文句を言われない珍しい美術館(撮影禁止の場所はある)なので、土曜日は人物の写真をとりに行くにはいい。 あいにく、今日は、2階が改装されており、常設の絵がみれず、かなりがっかりしたが、特別展示でリスボン出身の画家、パウラ・レゴの絵が展示されていた。妊娠中絶をテーマにした代表作「トリプティク」(1998年)やさまざまな犬のポーズ(四つん這い、月に吼える、など)をとった女性たちを描いたパステル画「ドッグ・ウーマン」シリーズなどがあり、プスプスと針を刺されるような鋭い刺激を受けた。だいたんで力強いタッチ、ショッキングな題材、彼女の気持ちの奥底が見え隠れするその作品は非常に興味深かった。最後に展示されていたオブジェの、子供を抱いた寂しげな母親の表情がいまだに目に焼きついている。彼女はどんな気持ちでこの作品をつくりあげたのだろう。 普段は売店など入らないのだが、なぜか今日は入ってみる気になった。写真集や絵画の本が、本屋よりかなり安い。ピナコテッカが作ったモノだからだろうか? 思わず1冊の写真集を購入してしまった。家に帰って、袋の中を見ると、結構シャレた小さなカレンダーまで入っており、随分得した気分になった。美術館や博物館の売店は意外な穴場かもしれない。
 | 今日は、本当によく歩いた。今まで一度も歩いたことのない場所もかなり歩いた。見慣れた風景も違った方向から見ると、初めてきた場所のようで面白かった。町歩きの醍醐味である |
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