4・9 花祭り (2011/04/10)
今週は、リベルダーデ広場で、甘茶が振舞われていたので、土曜日にお稚児さんのパレードがあるだろう、と予測をつけていた。朝、突然、そのことを思い出したが、気が重い。たくさんカメラマンが集まってくるだろうから、一緒に競ってとるのが煩わしいのだ。なかなか気が進まない。毎年撮っているし、文句を言われずに自由に人の写真を撮れる機会はこうした催しものを除けばめったにない。無理に気を奮い立たせて、家を出る。 やってなかったら、やってないでいいのだが・・・・。最後の最後までそう、思いながら、リベルダーデ広場につくと、すでに大勢の人が集まっていて、きらびやかな着物をきたお稚児さんがいた。 こういうときには、大型のカメラが威力を発する。素人ではないんだよ、とアピールができるので、誰も文句はいわないし、他のカメラマンも一応一目おいてくれてバカにするような行動はしてこない。 小太りのおばさんカメラマンがちょこまかと割り込んできてはうっとおしい。お稚児さんを並ばし、目線を求める。こんな大勢が集まり場所もないような所でそんなことをするなんて迷惑な話だ。お稚児さんもいかにもいやそうな顔をしている。 それにしても、お稚児さんの数も減り毎年寂しくなってきた。僕が最初に撮り始めた頃は少なくても、1.5倍はお稚児さんがいたような気がする。今年で45回目らしいが、50回目にはどうなっているのだろうか? ちょっと心配である。 大勢のお坊さんにまじって知り合いのお坊さんの姿を見かけた。お見かけするのは2年ぶりくらいである。ちょっと背中がまがり、顔にもしわが増え、大分お年を召した感じがする。以前は御年の割りに若々しい感じがしたのに、一挙にしぼんでしまったように見えた。当然、僕も年をとっているわけだ。人から見れば僕も随分年をとった感じがするのであろうか? そんなことを思いながら写真を撮り続けた。
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