3・12 あだな (2011/04/12)
「マホン(茶色)、コレいくら?」メルカードのバールでキャッシャーの白人系の姉ちゃんが、褐色のおじさんに聞いていた。 ブラジルでは、アダナで呼ぶことが多く、それもかなりキワドイアダナが多い。黒人の大男はネゴン(大きい黒人)だし、ハゲはカレッカ(ハゲ)、黒人ハプレット(黒)デブはゴールド(デブ)・・・・・。呼ばれる方も呼ぶ方もさほど気にしていないようで、かなりひどい呼び名でも、皆平気でズバスバ使う。 僕なぞは、ブラジル人との付き合いが少ないのでさすがにアダナで呼ばれたことはないが、バッシーニョ(チビ)なんて呼ばれたらカッとすると思う。ジャッパ(日本人の蔑称)と呼ばれるだけでも、気分がよくないときにはカッとするくらいなのだから。 ブラジルのサッカー選手やスポーツ選手を見ていると、そのままあだなが、選手名に使われていることが多く面白い。例えば、マルコスなどはマルキーニョだし、ロナウドはロナウジーニョと言う具合である。こういうアダナは、下層階級の男性に使われていることが多い。サッカー選手にアダナが多いのはこの辺にあるのかもしれない。 自分でハゲだと解っていても人にハゲなんて呼ばれたらいやだし、ましてや肌の色や人種で呼ばれるのも、やっぱり気にかかる。少なくても一般的な日本人はそうだと思う。しかし、ブラジル人はこの点に関しては非常におおらかで、いっこうにきにしないようである。
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