5・5 旅行者の質 (2011/05/06)
邦字新聞のニュースサイトを読んでいると、日本の30代の男がブエノスアイレスの日系人経営のホテルの宿泊代約6万5千円を踏み倒して逃げたという記事があった。新聞社の人間がどれほど裏をとっているかわからないが(ほとんどとっていないと思う)、この男の方にも少しは言い分があるようだ。しかし、踏み倒して逃げたというのは事実だから、犯罪である。ひどい話である。 南米にやって来る長期旅行者の質はここ数年ガックリ下がったように思う。少なくても、最近、僕が会った人間にはロクなのが居ない。もともとそうした人間にできる限り接触しないようにしているが、友人や遠い関係を辿ってやってくると会わない訳にはいかない。変な人間に限って、知人の紹介などを厚かましく頼って来てさんざん迷惑をかけてトンヅラするのが多い。 しかし、僕がブラジルに初めて来たときは、やはり、知人のツテを辿っていろんな人のお世話になった。自分では人に迷惑をかけたとは思っていないが、迷惑に思った人もいるかもしれない。ちょうど今僕が思っているように「旅行者の質が下がった」というようなことを感じていた人も多かったはずだ。そんなことを考えると、せめて自分が人にお世話になった分は、返さなければならないかなと思ってしまう。
 | 朝の散歩前に窓の外を見ると、亀の甲羅状の雲が空一杯に広がっていた。朝焼けと会い重なり素晴らしいシーンを生み出していた。 |
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