6・11ゴキブリのようなしぶとさ (2011/06/11)
約2ヶ月ぶりに、いきつけの日本食レストランにいく。ここのマスターと知り合ってかれこれ20年になる。時に、腹の立つことをいわれ、頭にきて行かなくなった時期も1度や2度ではない。とにかく口の悪いオヤジなのである。しかし、妙に懐かしくなり会いに行ってしまう。ここまでくれば腐れ縁としかいいようがない。 食べに行くわけではなくマスターの顔を見にいくのだから、飲み物しか頼まない。まったくひどい客である。今日も2本のコカコーラを飲んで帰ってきた。相変わらず、ゴキブリのようにしぶとくやっていたので安心した。とにかく、どんな逆境にもヘコタレナイ人で、その点は多いに学びたい。 そんなマスターがショボンとしたことがあった。あまりの大雨で店の屋根が抜けてしまったのだ。直す資金もなく途方もくれていた。僕もなけなしの金をかき集めて貸すつもりだった。できるだけ早く返してくれと一言つけてお金をわたそうとすると、「君もお金が大変だろうから、かりるのはよすよすよ」といわれ、貸すのをやめた覚えがある。 そのときも、彼の不思議な人徳?で、その窮状を救う女性があらわれ乗り越えた。妙に憎めない人なのである。そういうのを魅力というのであろうか。ゴキブリのようなしぶとさ、どんな逆境にも負けないしぶとさ、彼のそんなしぶとさを見習いたい。
 | ひさしぶりの夕方のセ広場。寒いせいか、物寂しい雰囲気が漂う |
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