４時に始まるという出版会に参加した。こういう催しものは極力避けているのだが、写真のことで関係していたからしょうがない。 　僕がついたのは４時１０分。ちょっと遅れたので少々心配であった。しかし、着いてみると、まだ会は始まっておらず、４時半を過ぎて急激に客が増え始め結局はじまったのは４時４０分。 　近くに座っている人たちが話をしているのを聞いていると「どうせ４時には始まらないと思っていたから４時半に来て正解だったよ」という。 　ブラジルの催しモノできちんと時間通り始まることはまずない。はじめからそれを見越して、皆遅れてくるから余計遅れてしまう。日本人の行う催しものでさえ、こうであるからブラジル人の催しならましてやである。 　３０分以上も遅れるのはザラだからブラジル時間と言われても仕方がない。それでも最近は、長距離バスや飛行機、ショウなどはほぼ時間通りになったし、約束をするとちゃんと時間通りくる人が増えてきた。世界の経済都市のひとつになりつつあるサンパウロにおいては、さすがにブラジル時間はなくなりつつあるようだ。

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