7・27 愛情の欠如 (2011/07/28)
毎日、朝と夕、テレビのニュースをみているが、ほぼ強盗と交通事故、麻薬などの殺伐としたニュースばかりだ。最近は町の中や、店に設置されたビデオカメラで撮影されたモノや一般人に携帯で撮影されたモノまでテレビで流されているから、生々しい強盗の様子や事故の様子がそのまま見れる。つい数年前はこんなことは考えもしなかったことである。ただ、こんな映像が増えたために、画質や画像の全体的な質が随分落ちたような気がする。今後、テレビ番組もどんどん素人が作っていく時代になるかもしれない。 今日の朝のニュースを見ていて気にかかったのは子供をゴミ箱などに捨てる事件が増えたことだ。ブラジルでは、堕胎は宗教的な問題などから禁じられており、堕胎をするのは非常に難しい。さらに、堕胎をするにも結構お金がかかるから貧乏人にはなかなか大変である。 ファベーラ(貧民街)などに行くと、子供が一杯である。1家族で3人から4人の子供がいるのが普通である。それもたいてい父親が異なる。ファベーラなどでは、コンドームが無料で配布されているから、使えばいいと思うのだが、意外に彼らは使わない。妊娠することや、病気に非常に疎いせいもあるだろうが、楽天的というか、その時の快感や雰囲気に流されてしまうのだろう。使わない人が多い。しかし、彼らは、生まれた子供は、生活は大変ながらも育てている。何度かファベーラに行って話しをしているが、捨てられた子供の話など聞いたことがない。 自分の生活が苦しいにも関わらず、人の子供を育てているという話もよく聞いた。そんな話を聞いて、ブラジル人は子供を大切にする国民だな~、と思ったものである それが今やかわりつつあるようだ。いろいろな技術や製品が、外国から流入しはじめ、生活はどんどん便利になっているが、その反面、人々は利己的になり、子供に対する愛情や子育ての喜びが欠如し始めているのかもしれない。もっとも、それは、ブラジルだけでなく日本にも感じることではあるが・・・・
 | セントロを歩くと、どこかでデモを見かけるようになった。 賃上げ要求、授業料値上げ反対、生活向上・・・・、それぞれのデモで不満を掲げアピールする。誰もが「便利」を享受できるようになればなればなるほど、不満は出てくる? |
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