8・18 食生活の向上 (2011/08/19)
エレベーターで、小さな頃から見知っている子供と久しぶりに乗り合わせた。もう、16歳になったという。僕よりずっと低かった身長も、はるかに追い抜かれ、見下ろされている感じである。 ここ数年、ブラジル人の身体が随分大きくなった。僕が来た90年ごろは、165センチの僕でも、普通とは言わないまでもそれほど小さくは感じなかった。僕より小さな人はいくらでもいた。それが、どんどんブラジル人の身体が大きくなり、今では女性でも僕より大きいのが普通だ。 それだけ、食べ物がよくなったということだろうか? そういえば野菜や果物も、随分立派なモノが増えてきた。昔は、日本のモノと比べると、随分貧弱なモノが多かったが、今では日本より立派な野菜や果物があるほどだ。 栽培技術の向上と肥料のおかげであろう。これらの食べ物のおかげも勿論あるだろうが、多分、牛肉や鶏肉に含まれている成長ホルモンも強く影響しているだろう。 フェジョン(豆の煮物)とご飯そして一切れの肉、これが以前の典型的なブラジルの食べ物であったが、今ではいろんな食べ物が市場にあふれ、簡単にそして意外に安い値段で手に入るようになった。ブラジル人の食生活も驚くほど広がった。たとえば、日本のメーカーが製造しているインスタントラーメンも、今では貧乏人の強い味方で日常的に食べられるモノとなっている。 ただし、単に身体が大きくなるだけでなく、当然肥満も増えており、糖尿病をはじめ成人病が、大きな社会問題となっている。
 | メルカードの果物売り場にはブラジル中から集まった驚くほど立派な果物が並ぶ |
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