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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・20 アパートの住人

8・20 アパートの住人 (2011/08/21) 「週末はまた雨なんだって」エレベーターに乗り合わせたセニョーラががっかりしたように言う。今日も、朝から雨が降り、散歩にいけなかったし、日中も雨が降ったり止んだりで肌寒かった。つい数日前に、「もう夏が来た感じだね」と乗り合せた青年と話したばかりだったので、それこそ猫の目のようにコロコロ変わる天気にあきれてしまうばかりである。
 すっかり寒くなった夜、アパートの建物の中に入ると、180以上はあるかと思われる大柄な女性ふたりが挨拶で抱擁(最近はハグというのか?)をしていた。えらくでかいし、なんとなく顔がごっついし、声もひっくり返ったような妙な感じだったのでおかしいなと思っていた。僕が妙な顔をしているので、門番がひそひそ声で「男だよ、男!」と教えてくれた。
 僕のすむ建物は、道を隔てた向こう側はセントロという場所にあるためゲイや娼婦が少なからずすんでいるらしい。建物が文化財に指定されるほど古く目を引くことから、芸術家や大学の先生、新聞記者なども多く住む。
 ゲイやトラベスチ(性変換した男性)が住むこと自体には文句はないが、こうした人々は近所に多大な迷惑をかけるのが問題である。週末の夜にもなると友人(ゲイ)が集まり、音楽を大音響で鳴らしうるさいし、昼間は自分は寝ているものだから、少し大きな声で話したり、音を立てたりすると狂ったように苦情の電話をかけてくる。やはりホルモンのバランスが悪いのか、一般の人々から白い目で見られストレスが溜まるせいなのか・・・。
 その手の人たちだけが集まって住んでくれれば一番問題がないと思うのだが、こうした人たちは、僕が見る限りでは、自分勝手でヒステリックな人が多いから共存はできないのだろう。


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