8・22 ビラ配りとアンケート (2011/08/23)
一時期、レストランや商店のビラ配りがいたるところで見られたが、手渡そうとしても取らない人が増えてきたせいか、大分下火になってきた。それに変わって増えてきたのが、アンケート要員である。 聞くと企業のアンケートから政府関係のアンケートまでいろんなものがあるらしい。要員に雇われるのは、30代後半までのまじめそうな人が、1アンケートいくらで雇われるらしい。友人の白人系ブラジル人もその一人で、最初の頃はセントロでアンケートをとっていたが、最近はパウリスタに移ったらしい。庶民のセントロからビジネスマンのパウリスタに移ったということは、彼の仕事が認められているということであろう。 確かに彼は、見た目は気さくで明るく清潔感にあふれるナイスガイに見える。その上、口がうまいので、受ける側も、妙な危惧を感じることがないのだろう。僕は、はなから外国人に見られるようで一度もアンケートを受けたことがない。あるいは、いつも怖い顔をして歩いているので、アンケートをする人が寄ってこないのかもしれない。 セントロを息子と歩いていて、ビラ配りがビラを渡してくるとそのたびにもらっているので、「そのビラに興味があるのか?」と聞いた。「ビラ配りは配って1枚いくらでお金を稼いでいるから、それに協力しているだけだよ」と言う。まあ、確かにそうであるから、取ってあげた方かいいのかもしれない。そう思って、それ以上は何もいわなかった。僕などは、どうせ、読みもしないし、買いにもいかないから、ゴミになるだけなら取らない方がいいと思っている。しかしビラ配りの側からすれば、たとえ、すぐ捨てられても取ってもらった方が嬉しいことは確かである。そんな人のことを考えれるようになった息子をちょっと見直してしまった。
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