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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/03/29)
8・23 写真を撮る難しさ

8・23 写真を撮る難しさ (2011/08/24) 今、セントロでルア(通り)の音楽家の写真を撮っている。写真を撮ると後で渡す旨を伝えるが、中にはこちらの都合を全く考えてくれない人もいる。「いつくれるんだ」「今から取りにいくよ」「明日、2時に来てくれ」などなど。と言われても僕にも仕事も都合もある。写真を撮らせてもらう前に、「いつ、渡せるか約束はできないけど、1ヶ月以内にはかならず渡すから。それで良いのなら、写真を撮らせて」とことわって納得してもらって撮るのにもかかわらず、撮り終わると「いつくれるのだ、今からとりにいく」と再び同じ問答が始まる。しょうしょううんざりしてしまう。
あるルアの音楽家に写真を撮った後「どこに住んでるの? 電話を教えて」と言われ、どうしようかと迷ってしまったが、結局教えなかった。この調子で毎日何回も電話をかけられたら、たまったものでない。ましてや、住所なんて教えると、家まで押しかけて来るだろう。
 以前、ゲイに写真を撮らせてもらって、住所を教えると、金を貸してくれ、としょっちゅう家まで押しかけられて困ったことがあった。「貸してくれ」とは言葉だけで、勿論お金は返ってこない。僕に潤沢なお金があればいいのだが、自分が生きていくのがやっとの状態だから、彼の遊び代やヤク代に金をあげる気にはとうていならなかった。そんな苦い思い出があるので、住所と電話はよっぽどの知り合いじゃない限りブラジル人には教える気にならない。
 「仕事中にしょっちゅう電話をかけられても困るから、僕の方から電話するから電話番号を教えてよ」というと、しぶしぶ電話番号を教えてくれた。
「今、市の簡易宿泊所に住んでいるから、係りにことづけてくれよ」という。これもなかなか大変である。「とにかく絶対1ヶ月以内に渡すから」とやっと納得させた。
 それから1週間、写真を持って、彼が演奏すると言っていた場所を探して歩いたが、出会うことはなかった。もう、諦めていたところ、今日たまたま仕事に行く途中に、セ広場で彼を見かけたので声をかけた。しかし写真は持っていなかった。僕としても約束は守るつもりれであったから、一言「今日は持ってないけど必ず渡す」ということを言いたかったのだ。しかし、また「いつくれるのか、今から取りに行くから」の押し問答が始まった。もう仕事にいかなければならないといってもなかなか聞き入れてくれない。「渡す気がなかったら、声をかけるはずがないじゃないか!」「わかったよ。ジャポネスはちゃんとしているから嘘をつかないよね」そういってやっと別れた。
 それほど写真を期待してくれるのは嬉しいことだが、相手の都合を考えないその強引さには、「ちょっとね」という気になる。やっぱり住所、電話番号を教えなくよかった。できれば明日、できなければ、できるだけ早く写真を渡そうと思っている。
 今後は、写真をあげるとは約束せずに撮らせてもらい、後で写真をあげるのがよさそうである。やはり、知らない人の写真を撮るのはいろいろ難しい。特に最近は安易な気持ちでは撮れない、とつくづく思う。それだけ責任があるわけだから、可能な限りきちんと対応していきたいと思っている。


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