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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/17)
9・1 気に入る写真

9・1 気に入る写真 (2011/09/02) 春というよりは夏のような陽気があっという間に、冬に逆戻り。その上雨模様、どうも気持ちも暗くなってしまう。

 やっとギター弾きのおじさんに出会い写真を渡すことができた。先週はセ広場をはじめ、問屋街25・デ・マルソ、リベルダーデ、セントロなど彼がいると言っていたところを探しまわった。A4の写真を折れないように持ちまわるのも、ちょっとうんざりし始めていた。
 やっとリベルダーデで会えたときに、「どこにもいないじゃないか!」と文句を言うと、ニタニタ笑いながら「だからいったじゃないか家までとりにいくから電話をくれって」この様子では先週はどこにも行っていなかったのだろう。むっとして「あんたに電話番号なんかわたしたら、しょっちゅう電話をかけてきて迷惑だから渡さないのさ」とはっきり言ってやった。
 この手のズウズウしいブラジル人のおじさんに電話番号なぞを渡すと、写真を渡した後もしょっちゅう電話をかけてきて大変なことになるだろう。そんなことは見えていた。
 写真を渡すと彼はじっと見て、「このマンシャ(汚れ)はなんだね」という。多分、写真が気に入らなかったのだろう。ありがとうの一言もいわないで文句をつけてきた彼の態度に腹が立ってきた。「それは、黒のギターの表面に道の白いタイルが移りこんだんだよ。汚れじゃない」「・・・・、もし他の写真を大きくしたいなら・・・」まだ、写真をくれと言っているのか。それも頼むのではなくて、僕が渡したいならって、冗談じゃない。彼の言葉を途中でさえぎり「これであんたとの約束は終わりだ。もういいだろ」そう言って彼から離れた。ブラジル人には人の親切につけ込むこの手が多い。
 後で落ち着いて考えると、せっかくできた関係をこのまま切るのは惜しいような気がしてきた。打算的ではあるが、もう少し話もきいてみたいし、写真もとりたい。ちょっと間をおいて、今度見かけたらまた声をかけてみよう。着かず離れず、そんな関係で行こうと思っている。
 しかし、人の写真を撮るのは難しい。僕が良く撮れていると思っても本人が気に入るとは限らない。むしろ気に入らないことがほとんどだ。見る視点が違うから、しょうがないといえばしょうがないのだが・・・。今後は、相手が気に入りそうな写真と僕が撮りたい写真、2種類撮るようにしたほうがよさそうだ。


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