9・16 ブラジルの不思議 (2011/09/17)
サンパウロの、旅行社の両替で、100ドルが170レアル、1万円が220レアルを越えた。今まではドルは下がり続け、150を切るのも時間の問題では、といわれていた。一部ではヨーロッパの経済危機の影響と言われているがどうなのであろうか。ついこの間、政府は利下げを敢行したばかりだし、じんわりとインフレが始まっている。なんとなくいや~な感じが漂い始めた。少なくともオリンピックが終わるまでは、ブラジルは順風満風のはずである。さらに豊富な地下資源、農産物などがあるから、このまま悪くなることはないだろうが、なんとなく心配である。 ブラジルの発展にブレーキをかけているもののひとつに、汚職の問題がある。ひどいモノになると予算の半分ほどが汚職で消えてしまうらしい。 日本の企業もどんどんブラジルに進出しているようであるが、ヘタをすると、ダニのようにぴったりくっつかれ、どんどんお金だけを吸い取られる可能性もある。そのいい例が、キリンのスキンカリオカの買収失敗である。真相はよくしらないが、その手の話に詳しい人に、キリンはうまくはめられたという話を聞いた。オーストラリアをはじめ、世界の飲料水企業を買収してきたキリンのような大企業でさえやられてしまうのだから、よっぽど気を引き締めてこないと二の舞になる企業はどんどん増えるだろう。 お金次第で、日本では起こりえない、訳のわからないことがおきてしまうのがブラジルなのである
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