11・22 伯母の連絡 (2011/11/23)
夏時間になってもうしばらく経つのに、なかなか夏らしい天気にならない。今日は雨が降ったり止んだりの、日本の梅雨のような天気。肌寒いようなそうでないような。いまいちピシリとした天気にならないのが悩ましい。 ずっと入院していた伯母が亡くなった、とのメールが妹から入った。先月、日本で元気な顔を見ることができて本当よかった、と思う。僕がブラジルに帰ったと話すと、なんとも言えぬ悲しそうな顔をした、と姉から電話で聞いて電話口で思わずぽろりとしそうになったことがついこの間だったのに。 伯母は独り者でずっと隣の家に住んでいたこともあり、僕にとって父母の次に近い存在であった。そんな伯母が亡くなったことは、気持ちの中にポカリと穴が開いたような感じがする。今年の春までは持つまい、と医者に言われていた伯母が、今まで本当に頑張って生きてくれたと思う。まるで僕に会うために頑張ってくれたようで感謝している。 伯母が亡くなる前の夜、台所の電気のスイッチがパチリと音がして、ひとりで電気がついた。もう、10年近くこのアパートに住んでいるのだが、一度もそんなことはなかった。その時、決して嫌な予感ではないが何かあるかもしれないな、と妙な心の準備をした覚えがある。もしかしたら伯母が知らせにきていたのかもしれない。もしそうであったら、さぞかし汚い部屋に驚いただろう。今頃、肉体から解放された伯母は、先に亡くなった伯父伯母などとニコニコしながら話をしているのではないだろうか。
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