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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/11/22)
12・11 息子の卒業式 [画像を表示]

12・11 息子の卒業式 (2011/12/12) 今日は息子の卒業式。日本で言うと中学の卒業となる。親らしいことはほとんどしてこなかったが、よくぞここまで成長したと思う。苦労したのは母親だろう。息子のことを第一に考えて今までやってきた。このことに関しては頭が下がる。
 学校の式場には専属のカメラマンがいて撮影禁止だという。卒業式の記念写真代として300レアルを徴収するそうだ。学校側と撮影会社が結託しているのだろう。同じ会社で撮ったという息子の証明写真を見ると、あまりにもひどく、素人としかいえないものだったので、どうせひどい写真にしかならないのだから、頼む必要はない、と息子に言うと、息子も賛成したので、僕が会場外で撮ることにした。
 奇妙なことにブラジルの卒業式は全員参加ではない。僕は、こうした催しがきらいで、大学の卒業式は結局参加しなかったが、小中高の卒業式はほとんど強制的に参加させられたような覚えがある。息子の学校の場合は参加費がかかるのである。服の借り賃などを含めて500レアル以上(2万5000円)かかった。彼の行っている学校は、リベルダーデにある中の下ランクの学校であるから、参加費がだせない家が多い。200人の卒業生のうち、参加したのは50人ほどだった。約40人いる息子のクラスでが4人しか参加しないらしい。それも90%が白人系、アジア系の子供たちで、ブラジルの現実を見せつけられたような気がした。ブラジルではお金がないと何もできないのだ! 卒業生の中には式には参加しないものの、会場に来て見ている子供たちも多くいた。お金を出さない人は参加できないなんて、日本で育った僕から見ればなんともひどい超現実的な卒業式に思える。しかし、小さな子供の頃からこの現実を見せられて育っているから、卒業式に出られない子供たちも意外に当然のように感じているようだ。なんとか卒業式に出たかった子もいただろう。そう思うと、カネカネ主義の学校が憎くなってくる。
 親たちの中には、そんな大金を払うくらいなら、何かほかのものを子供に買ってあげる方がいい、と考えた親もいたようだ。どちらかといえば僕もそちらの方であるが、母親がなんとか卒業式を息子にさせたがった。花束を親に渡す場面で、息子と母親が抱擁する姿を見てやっぱり参加させてよかった、と心から思った。

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中央で女性(先生)と撮影されているのが息子。皆写真を撮っていたので僕も望遠でこっそり撮る

 
 


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