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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/04/05)
12・21 周りまわって・・・

12・21 周りまわって・・・ (2011/12/22) 「10センターボ(約5円)おくれでないかい」
歩道に座り込んだ、モレーナ(白人と黒人の混血)おばさんが、手を差し出した。そう言われても残念ながら、こちらは犬を連れての散歩中で全くお金を持っていない。
 控えめに10センターボという所がいい。厚かましい人間になると、1レアル、5レアルを要求してくる。不思議なことにこぎれいな格好をしている人間ほど、高額を要求してくる。しかし、ちゃんとした格好の人にせがまれると、「もしかしたら、ドロボウにでも会ったのかもしれない」なんてことが頭をよぎってついつい2レアルを渡してしまうこともある。たいていは、お金をもらうための一つの作戦のようだが・・・
 以前、日系人らしい男から「昼飯を食う金がないんだ」というので、同胞だから仕方がない、2レアル渡すと、これじゃ、食えないからもっとくれ、と言う。その時は僕もほとんどお金を持っておらず、2レアル渡した時点で僕も昼飯が食えない状態であった。あまりの厚かましさに腹が立って、「じゃあ返せ!」というと「これでいいよ」と言って離れて言った。なんて厚かましい奴だ! しばらく腹立たしさが収まらなかった。
 最近は、頼まれると、硬貨ではあるができるだけお金をあげるようになった。周りまわって、いつかは自分の所に戻ってくるだろう、と勝手に解釈しているからだ。そんな思いであげても、戻ってくることはないかもしれないが、まあ、それはそれでいいかな、と思っている。わずかなお金であっても、そのお金が、パンを買う一部となってほんの一瞬でも、もらった人が嬉しいと思ってくれれば、それでいかな、と思う。もっとも、わずかなお金が麻薬を買うお金を買うための一部となり、その人の命を縮めたり、犯罪に導いたりする可能性もあるので、ストリートチルドレンなどにはあげないようには心がけている。


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