1・18 意地悪 (2012/01/19)
ブラジルでは、クルスマス後の年明けのバーゲンセールは有名で、最大70%の値引きを行う店もある。 このバーゲンを目指して、1年コツコツお金をためて、冷蔵庫やテレビなどの大型電気製品を購入する人がいる。しかし、その大型バーゲーンセールで自分の欲しいものを購入するのは大変なことである。開店時間の1日前には並ばなければならない。数品買う場合は一人では無理だから購入予定のものを家族で割り当て向かうらしい。なんとか購入できても、これらのバーゲンセールでは家までの宅配はないから、各自、軽トラックなどを雇わなければならない。そんなことを考えると、僕なぞにはとても無理だな、思ってしまう。 たまたま、家の近くのショッピングセンターに行くと、いろいろな店でバーゲンセールがまだ行われていた。息子の靴がボロボロなのを思い出して靴屋を見ていると、リーボック製の靴が結構値引きされて売っていた。早速彼に電話すると、友達がいていけないというそっけない答え。いらないなら、別にいいさ、高い買い物をしなくて良かった、と思い、そのままにしてしまっていた。 数日後、母親が「エドアルドに靴を買ってやるんだってね」と言うのでつい意地悪になってしまい、「今更、もう、遅いよ」と言ってしまった。言った後、これは「子供っぽい意地悪だな」と我ながら思ってしまった。 結局、今日仕事を早く終え、再び息子に電話すると、母親が出て、今、バレーの練習に行っているという。まったく運が無い奴である。そう思っていると、息子から電話がかかってきた。やはり、靴を買ってもらうことをずっと期待していたのだろう。 99レアル(約5000円)で息子が気に入ったモデルがあった。はにかみながら「ありがとう」という息子のうれしそうな顔を見ていると、やはり意地悪をしちゃいけないな、とつくづく思ってしまった
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