1・25 本能 (2012/01/26)
他の犬を見ると我を忘れて吠え掛かる、アズミはそんな気性の激しい犬である。出あった犬がピットブルであろうが秋田犬であろうが、自分の3倍4倍もあるような大型犬でもかかっていこうとするから、彼女の気性の激しさが伺われる。ジョギングをする人が横を走り抜けていくと、おいかけようとするし、前を歩く人間がいると懸命においつこうとする。家では大人しいが外に出ると本能丸出しになってしまうのだ。そんな状態があまりにひどいときは、僕の機嫌悪いのを察知し、帰りのアパートまでのエレベーター内では、シュンとうなだれ、下を向いたまま僕の顔を見ない。犬でも反省をするのだ。 一方、ニンジャは外に出ると大人しく、大きな犬がくると僕の後ろに隠れるようにおびえるが、自分と同じか小さな犬だと大げさに吠え立てる。臆病でずるがしこい犬なのである。 そうかと言ってニンジャが可愛くないかといえばそうでもない。息子が来ると大喜びをするし、最後まで見送るのはニンジャである。一方アズミは、かわいがってもらうと帰りは結構しらん顔をしている。 最近はあまりなくなったが、春先には、しきりにニンジャがアズミにマウウントしてはアズミに怒られていた。2匹とも去勢をしており、ニンジャには玉がないのにそれでもである。やはり本能というものであろうか? アズミは、外にでると狩の本能が出てしまい、血がさわぐのだろう。 2匹の犬たちのおかげで、随分救われた。これから彼らは老いに向かっていく年齢になった。そんな彼らを見るのは辛いが、見守ってやっていきたい。
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